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吉野の桜は、明治時代に存亡の危機が訪れました。吉野山の桜の木を伐採するという話が持ち込まれたのです。
そのとき、吉野山の木々を全て自腹で買い取ってまでその計画を阻止した人がいました。その人は、日本林業の父、「山林王」と呼ばれた土倉庄三郎(どぐらしょうざぶろう)翁です。
彼は明治に入り外交を再開した日本にとって、これから必要とされるものは何かと考え、吉野杉に始まり、自由民権運動、同志社大学や日本女子大学の設立へと多岐にわたって支援します。
吉野の山中に明治の元勲が頼るほどの財力を持ち、100年先を見すえて樹木を植え、日本を活かす人材を育て、手にした冨は社会のために使い切ったのです。
「山林王」の著者、田中淳夫さまに、奈良が誇る「山林王」土倉庄三郎翁をご紹介して頂き、林業を取り巻く環境について考えたいと思います。
田中淳夫さま プロフィール
1959年大阪生まれ。
静岡大学農学部を卒業後、出版社、新聞社等を経て、フリーの森林ジャーナリスト。
森と人の関係をテーマに執筆活動を続けている。
主な著作に
『虚構の森』『絶望の林業』『森は怪しいワンダーランド』(新泉社)、
『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』(イースト新書)、
『森林異変』『森と日本人の1500年』(平凡社新書)、
『樹木葬という選択』『鹿と日本人―野生との共生1000年の知恵』(築地書館)、
『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』(ごきげんビジネス出版・電子書籍)
など多数。
ほかに監訳書『フィンランド 虚像の森』(新泉社)がある。
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